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カウンターから見える大きな窓の外には、犀川越しに金沢(百万石)の夜景が広がります。
長さ12mにもなる無垢のカウンターには厚さ11cmもの日本杉を使用し、独特の存在感と木の温もりを醸し出しています。
カウンター上には大鉢に盛った様々なおばんざいを並べ、ディスプレイしています。
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建物の周りを囲むように群生する竹林を活かし、2面の壁を大きく抜いて窓にすることで、店内の空間に竹林の息吹を取り入れました。
ライトアップされて幻想的に浮かび上がる竹林、風に揺れる竹の葉を眺め、「静」と「動」を感じながらお食事を楽しんでいただけます。
ロケーションを活かし取り入れることで、四季折々に店内の表情が変わる作りにこだわりました。
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カウンターに並ぶ椅子は、家具デザイナー・岩倉營利氏の作品です。
バリのリゾートホテルの天井に使用している藁を張り詰めた天井で、懐かしさと温かみを演出しました。
梁にはデザイン的な装飾を施した無垢材を使用し、重厚感ある空間を作り上げました。
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着物の染めに使われる型紙をガラスにはさみ込んで作った玄関の引き戸は個性的な雰囲気を放っています。
大型の花器はヤシの幹をくり抜いたもので、存在感あるオブジェとなっています。
突き当たりの漆喰の壁にはバリのアーティストが描いた絵画を飾りました。
カウンター後ろの格子部より地下の個室に降りて行きます。
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地下の4つの個室は宴会や商談にご使用いただけます。
各部屋はすべて使用する建材やカラー、デザインを変え、それぞれ違った個性を持つ個室にしました。
この部屋は、柔らかい肌触りの桐をフローリングに使用し、
壁にはナチュラルな黄土色の漆喰を使用して、温かみのある桐の木肌との優しい調和を作り出しました。
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床にはタモ材を使用しました。表面に特殊な削りを施し、亜麻仁油の塗装で仕上げることによって、凹凸間が肌に心地よい床材となっています。
壁は、心地よさをあたえる藍色の漆喰で仕上げました。
深みのあるタモ材の色と、漆喰の藍色が、凛としたメリハリのある空間を創り出しています。
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もとは、ごく普通の、小高い丘にあったアパートでした。
ひとつ普通でなかったのは、金澤の夜景を望む、贅沢な借景を持った
メゾネットタイプのアパートだったこと。
その借景、建物の建て方を利用し、玉響のリフォーム設計、工事がスタートしました。
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このような傾斜地に建つ、2階が玄関のアパートでした。
視界をさえぎるものが何もなく、1階、2階の両方から夜景が望める、贅沢な建物です。
メゾネットタイプという、飲食店には想像もつかない間取り、商売に適さない 条件の悪い立地を逆手に利用し、今の構造を活かしながらまったく違った空間を 、作り出していきました
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メゾネットと言われる間取りをそのまま利用した個室。
お店の玄関を入り、個室へ、それぞれの階段で降りていく、不思議な空間に この部屋が変化していきます。
※メゾネット : 一軒に一つの個別階段を持つタイプのアパートです。
下の部屋をそのまま生かし お店の個室にしました。